SMALL TALK

リ・ファンデの日誌です。

ファンタジーの始まり

小・中とサッカー部でサッカーをやっていました。

よく監督に、田舎者のサッカーをするな、と怒られていた茨城県水戸の小さな学校の僕たち。

 

 

大人になって、色々と感じることがあります。

 

サッカーだけに限らず、スポーツにはルールというものがあって、基本的にはそれにのっとってプレーをすれば、誰からも文句を言われる筋合いは無い訳です。

 

キャプテン翼のように、双子でツインシュートを打ったり、全員が自陣にこもって、ゴールを固めてしまってもいい。

 

でも世の中にはムード、不文律というものがあって、不思議なことに、子供でさえもそれを気にしながら、プレーをすることになります。

 

ただ、その、ムード・不文律というものが、

プロ選手の基準や、世界のスタンダードから生まれるものであればいいのですが、やっぱりどうしても、自分が所属するコミュニティという規模から発生してしまいます。

 

さらに、人数が少ない部活であったりすればするほど、外から新しい文化を持ち込もうとする人間は叩かれ易い傾向にあります。

 

それを協調性、という言葉でくくってしまうのは簡単だけど、

 

君たちにはもっと広い可能性が広がってる、

ということを監督は言いたかったんだと、

今では思います。

 

自分は音楽をやってますが、

一人で表現できる領域は、それほど広くないタイプだと思ってます。

 

だから、自分の足りないところは、存分に誰かに補ってもらって、

頼って、凄い人たちと一緒に、

自分では創造できないような音楽を作りたいんです。

 

そういう気持ちを持ったミュージシャンや発明家は、どの時代にも多くいたと思うのですが、

 

その中でも僕が特に好きなのは、キャロル・キングの"Fantasy"というアルバムです。

1973年リリース。

 

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フォークシンガーとして一斉を風靡したキャロル・キングが、

 

その成功のレールを飛び出してでも、

アフリカン・アメリカンスタジオミュージシャンと、熱いセッションを繰り広げながら作り上げたとされているアルバムで、1曲1曲に、重みと、きらめき、ソウル音楽への愛が時代を超えて残されています。

 

こういう巡り合いや、広い精神への憧れが、

1つの作品として残っていく。

 

それがポピュラー音楽という表現の醍醐味であり、大きな魅力だなと思っています。