SMALL TALK

リ・ファンデの日誌です。

冒頭で引用

想像のレッスンという本は、こんなような冒頭で始まる。

 

今見えているが、視野に入らないもの、見ないようにしてるものを、形にしてあげるのが詩というものだ

 

自宅で過ごす時間がとても長くなった昨今、この言葉には考えさせられる。

この生活の中、肉眼で見える世界はとても狭い。

 

妻との静かな時間、お笑い番組、窓から見える街の景色。

 

そこには偶発的に訪れる第三者との出会いや、地下鉄で感じるような他者への苛立ち、物理的なにらみ合いは存在しない。

 

ただ、自分が好きで集めてきた空間を見て過ごす。

訳もなくSF映画を見たり(未知との遭遇は面白かった!)、コーヒーの渦を眺めてみたりする。

  

その反面、心にスペースを置いて、何かを期待している人、修行を進めている人達もたくさんいるだろうなと思う。

 

こういう時に、そういう気持ちになれる人は何を工夫してきたのだろう。 

 

装飾のない価値観だったりが生まれて、浸透していくことを信じてみたいなと思う。

そして、みんなが見てるようで見てないどんなことを、自分は形にできるだろうかと考えてみる。

 

youtu.be

 

 

 

 

 

Lee&Small Mountains

Twitterなどでお知らせしていましたが、次のライブでLee&Small Mountainsとしての活動は終わりにします。

 

これからは個人名義でまた、加速してやっていきます。

 

Lee&Small Mountainsは2009年に大学の友達と結成したバンドで、今はぼくのソロプロジェクトになっているのですが、やはりそれはずっと"バンドの名前"でした。

 

その頃、まわりにバンド活動をしている知り合いも少なくて、活動は完全に勢いだけの自主で、右も左もわからない中、情熱だけで音楽を進めていました。後先のことも考えず、"Love can move mountain!"という自主企画イベントを作り、かっこいいなと思うバンドを呼んで炎をぶつけていました。

 

2014年にYumelo Waltzというミニアルバムを初めてスタジオレコーディングで作った時、ベストは尽くしたつもりでしたが、自分の歌、演奏が思い描いていた水準に全く届かなくて、実力のなさに落胆しました。

 

その頃、色々あってバンドも続けられなくなり、それでもソロプロジェクトとしてLee&Small Mountainsを存続させるという選択をしました。

 

なんとなく、時間が経てばまた、もとのメンバーと一緒にLee&Small Mountainsが出来るという感覚があったと思います。それで、ソロとして活動は続けつつ、戻ってこれるように名前は残そうという気持ちはありました。

 

そこで、"Love can move mountain!"の活動の中で、対バンとして出会ったミュージシャンのみんなに声をかけて、2015年に"Teleport City"を録音。そのデモをローズレコーズに送り、今に至ります。

 

その後、曽我部さんの監修でアルバムを作ったり、アルバムをきっかけに各地でライブをさせてもらったりする中で、自分自身、音楽に対しての距離感も、バンド時代からは大きく変わりました。

 

その変化と、Lee&Small Mountainsという名前がどうしても重ならなくなって、もうこの名前と一緒に進む時期は過ぎたんだな、という感情が、今年に入って、次のアルバムのためのセッションを重ねていくうちに自然と湧き出てきました。

 

なので、今のミュージシャンとの活動を続けないとか、バンド編成でのライブをやめるとかそういうことではなくて、これから自分自身、混じり気のない気持ちで音楽を届けるために決めた事です。

 

これからは改めて、個人名義でやっていきます。

 

バンドの時のメンバーは自分にとって、とても大切な人たちです。

なのでいつか、彼らと音楽ができるタイミングがきたら、その時はLee&Small Mountainsは復活すると思います。

 

その時が来るかどうかは、これからの自分たちの生き方次第だし、その時は最高の"ダンスナンバー”を演奏できる気もします。

 

とにかく、今までLee&Small Mountainsを愛してくれたみなさん、本当にありがとうございました。今回で自主企画、"Love can move mountain!"も最後です。3月15日のモナレコードのライブ、もしよかったら見届けにきてくださいね。

 

リーファンデ(Lee&Small Mountains)

 

 

レインハードな夜

この前の日曜日、ジャカルタに住むインドネシアの友達、レインハードが東京にきているとのことで、5年ぶりに会ってきた。

 

19時半、定番の待ち合わせ場所の前にはたくさんの人だかり。

久しぶりだけど、なんとなくシルエットで、彼が一人座っているとだいぶ手前で気づく。

 

一緒に来るはずだった嫁さんと喧嘩してしまったというレインハードは少し元気がなかったけど、短い挨拶をしたらすぐに屈託のない笑顔が見られた。

 

文化村にほど近い焼き鳥屋さんで、久しぶりの時間。

英語を話すのも久しぶりであまり流暢には話せなかったけど、いろいろなことを話した。

 

こういう時、知識はあまりあてにならない。

それより、相手を知りたいとか、どういう声で話すかとか、そういう感覚の方が大切だなあと感じる。それは音楽にも近いような気がする。

 

焼酎なんかを頼み、インドネシアでは見かけないというつくねや、卵かけご飯を食べながら、それぞれの街の天気のこと、旅で困ったことや嬉しかったこと、異教徒との恋や結婚のこと(インドネシアではムスリムがマジョリティで彼はクリスチャン)、お互いが好きなサッカーのこと、二人が出会ったイングランドでの生活のことを楽しく話した。

 

なんで日本はこんなに寒い時期なのに、冷たい水を食事中に飲むのかを心底不思議がってた。

 

帰り際、5年前に下北で会った時よりも元気そうだと言ってくれたのが嬉しかった。

来年のオリンピックでまた東京に来たいと言ってたので、また自分なりに楽しく時間を過ごして、彼と再会したいなと思った。

 

レインハードと過ごしたたったの2時間を、なんとなく忘れたくなくて、久しぶりにブログを書きました。

 

最近好きな曲。

小休憩のように短いけど色づいた時間が、人生にずっとまとわりつくようなこともある気がします。

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ロック・ユア・ベイビー

誰かに曲を教えてもらって、それを歌って、

その歌を好きになるっていうのはとても嬉しいです。

 

この曲は渡辺俊美さんに教えてもらって、

岡山と宝塚で一緒に歌って、たった三日間で宝物みたいになりました。

 

そしてうちに帰ってからも、こうしてなんとなく歌いたくなるような感覚です。

 

オーガール 手を取って ロックユアベイビー

オーガール 僕だけと ロックユアベイビー

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あの人にだったら何でも話せるかも、

いや、何にも話せないかもっていう人に憧れるな。

 

楽しい旅でした。

 

リーファンデ

喝采

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この曲のねちっこさがかっこいい。

そしてジャケ写のコンセプトがまったく分析できなくて素敵だ。

 

今ぼくたちは新しい曲を作っている。

 

その曲が喝采を浴びるかどうかは分からないけど、

出来るだけ素敵なものを作りたい。

 

2年前に旅したイタリアを思い出す。

ローマの街に突然現れるパンテオンは最高にかっこよかった。

 

ピープルのために作られ、ある種の救いのためのものではあるんだろうけど、それだけじゃない強さ、恐さ、緊張。

 

何年経っても色褪せないもの、むしろ巨大になっていくものってなんだろうと考える。

旅人の心を惹きつけて離さないもの。

 

九月は胸にきますね

最近、ギターのボブさん、ベースのとよ、ドラムのオッキーと4人で、新曲のベーシックな部分を作っています。

 

曲を作っているときにいつも考えるのは、慣れるタイミングというもの。

 

部屋ではなんだか腑に落ちてない歌詞も、スタジオでみんなで合わせると、なんとなく正解になっていってしまう。

 

それがいい時もあるし、後で後悔することもあるし、面白いですね。

 

バンドのみんなは自分と違う音楽を普段聴いていて、それがプレーにも反映されます。

 

自分は弾き語りで用意した歌詞とコード、そして参考にしたいビートだけを持っていて、その場でセッションしながら作って行くやり方です。

soundcloud.com

 

 

9月に決まったライブでも、何曲かやれればいいなと思ってます。

ぜひ遊びに来てくださいね!

 

2018.9.17(月・祝) <Tokyo Slalom>

下北沢440

w: THE GURL and more

¥2800(adv)/ ¥3000(door)

open 18:30 start 19:00

ご予約:contact@lee-mountains.com

件名に公演日、本文にお名前(ふりがな)、枚数をご記入の上、メールにてお申し込みください。

 

素敵なライブにするべく進めていきます!

Paul Wellerの新譜、スピーカーで聴きたくなる音楽。

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リーファンデ

 

それはすべて良いです

次のライブも決めてなくて、

今はいろいろな音楽を聴いたり、近所のプールで泳いだり、将来のことに想いを馳せたりと、そんな感じで過ごしています。

 

僕は日本という島に住んでいて、日本語でロックを演奏しているので、やはりその国の言葉で歌われる、行ったことのない島の音楽は素敵だなと思うのです。

 

これは多分ブラジルの音楽。

Fica Tudo Bemて、Googleで翻訳するとポルトガル語で【それはすべて良いです】って出てくるけど、沖縄でいう【なんくるないさ】みたいな意味なのかな。それともムッシュ的な【どうにかなるさ】かも知れない。

 

そうそう、この前一度ブログでも紹介した台湾の唐猫(Sugar Cat)の平凡日落という曲、台湾の友達に英語で訳してもらって、それを勝手に意訳して家で盛り上がってました。

 

(只是個平凡日落 我從沒將她看透)

いつもと同じ夕暮れ あのこのことが何もわからない
(一抹溫柔 拂過泛紅的天空 埋到山頭後)

あたたかくて柔らかい情念は バラ色の空に接吻をして 

それでも山の向こうに沈んでいく

(只是個平凡日落 我沒能將她挽留)

いつもと同じ夕暮れ あのこがもういないなんて

(一簇雲朵 掩過燦爛的面孔 藏進晚夜中)

たった一つの雲はかわいい顔を包んで それを夜に隠してさえしまうんだ

(星空點點地閃爍 似我漫天的困惑)

僕の戸惑いは空に輝く星空のように膨れ上がる
(牆上草叫我不要想太多 放輕鬆 隨著我 來婆娑)

大地の芝生はぼくにこう言う くよくよするなよ どうにかなるさ

そして、踊ってしおうと

(我將它從縫縫 連跟抽 然後丟入草叢)

僕は芝生をむしりとってそれを投げてしまった
(我回過頭 看四周 發現怎麼還有好多)

だけど顔をあげて周りを見回すと 

まだまだそこには芝生がたくさんあることに気づいたんだ

youtu.be

 

最近気づいたこと。

外側の文化や出来事に対して、無条件に保守的な態度をとる人は往往にして、知ることを面倒臭がってるんだなぁと。

 

つまり、お洒落じゃないんですよね。

よく知らない、知りもしようとしないのに否定する。

 

自由に、ロマンチックにいるには、やっぱり面倒くさがらずに学んで研究し続けないとだなって感じています。